JHS PEDALS LITTLE BLACK AMP BOX
大変便利な商品で長い事愛用しております。
以前、いろいろなメーカーサイトを調べている時に JHS PEDALS を見つけ、その中でも異色なルックスのこのペダルが気になりました。アッテネーター風ペダル、ということで便利そうだと購入してみたのがきっかけです。
これはアンプのSEND / RETURN にかませるだけ、自宅マンションの一室で通常鳴らせないような大音量アンプでも近所迷惑にならない程度まで音量が下げられる、というものです。
単純にアンプのボリュームしぼって使えばいいのでは?とお考えの方もいらっしゃると思います。
LITTLE BLACK AMP BOX はプリアンプ後、パワーアンプ前で音量調整機能を追加するものなので、基本的な音づくりは完成し、その後増幅させる直前で音量だけを下げるので、単純にアンプのボリュームで下げた時の音とは異なります。より通常使用時に近い音で音量だけ下げてくれる、小さい音量で出音を本番仕様に近づけてくれる、という感じです。もちろん、若干のニュアンスは吸い取られてしまいますが、まったく鳴らせないよりはずっといいので、私は長い事愛用しております。
文字だけではわかりにくいので、図解説明させていただきたいと思います。
アンプは基本的に入力された音信号をプリアンプで整え、パワーアンプで増幅し、スピーカーから出力されます。まとめてアンプ、と呼ばれますがアンプの場合、中身はこの 3 つを基本に成り立っています。この機能が一体型のものをコンボアンプと呼び、その他にスタックアンプ、またはセパレートタイプと呼ばれるものがあります。こちらはヘッドアンプ (プリアンプとパワーアンプが一緒)、とキャビネット (スピーカー) が分かれたものです。必ずスピーカーケーブルで接続します。
左の図では PRE AMP の VOLUME はかなり下げめ、入力された音信号はこの状態で POWER AMP へ。POWER AMP の MASTER の音量を下げても元が下げめですので、とてもか細く、カリカリ、パリパリの音になってしまいます。
右の図では PRE AMP の VOLUME はそこそこ上がっています。入力された音信号がこの状態で一度 LITTLE BLACK AMP BOX に入ります。元がそこそこ上がっていた音信号をここで音量だけを下げて POWER AMP へ。POWER AMP の MASTER の音量は左の図と同じでも、音質には明らかに違いがでてきます。
というお話でした。
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