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GALLERY No.28

室蘭のアラフィフジャズギタリスト、大塚 浩史様のボードを製作させていただきました。

製作は 2018年 3月です。


エフェクトボードは PULSE EC-07 です。サイズは 700mm x 400mm、内寸の高さが 100mmあるので内部の自由度がひじょうに高く、製作時に急な変更が出た場合にも対応可能な頼もしいボードです。また、設置側のボードには初めからマジックテープのメスが貼られています。このマジックテープがとにかく強力でエフェクター本体にマジックテープを張りすぎると簡単に剥がせなくなってしまいます。


今回初となる BOSS / ES-8、初めて実機に触れましたがコレはすごいと思いました。

ステレオ出力のため、ジャンクションボックスには FREE THE TONE / JB-41S を使用しています。FREE THE TONE / JB-41S への接続は 2 が L、3 が R になっています。


信号の流れはギターから FREE THE TONE / JB-41S : INPUT → BOSS / ES-8 : IN 1 に入ります。エフェクター類はすべて BOSS / ES-8 に接続されています。BOSS / ES-8 : OUT 1/L → FREE THE TONE / JB-41S : 2、BOSS / ES-8 : OUT 2/R → FREE THE TONE / JB-41S : 3 → 2台のアンプへ流れます。


BOSS ES-8

LOOP1 : xotic / RC-Booster SH

LOOP2 : MAD PROFESSOR / Sweet Honey Overdrive HAND WIRED

LOOP3 : tanabe.tv / ZENKUDO 禅駆動

LOOP4 : Suhr / Riot RE LOADED

LOOP7 : BOSS / DD-500

LOOP8 : strymon / Ola

VOLUME LOOP : BOSS / FV-500L

TUNER : tc electronic / polytune 


パッチケーブルは CAJ x KLOTZ / PATCH、プラグはすべて switchcraft を使用。

ハンダは Kester 44 で製作。


BOSS /ES-8

◼︎ IN 1 : 41cm ◼︎ SEND 1 : 29cm ◼︎ RTN 1 : 23cm

◼︎ SEND 2 : 33cm ◼︎ RTN 2 : 50cm

◼︎ SEND 3 : 19cm ◼︎ RTN 3 : 39cm

◼︎ SEND 4 : 23cm ◼︎ RTN 4 : 15cm

◼︎ SEND 7 : 26cm ◼︎ RTN 7L : 27cm ◼︎ RTN 7R : 29cm

◼︎ SEND 8L : 35cm ◼︎ SEND 8R : 35cm ◼︎ RTN 8L : 36cm ◼︎ RTN 8R : 35cm

◼︎ SEND VOL : 67cm ◼︎ RTN VOL : 64cm

◼︎ TUNER : 28cm ◼︎ OUT 1/L : 64cm ◼︎ OUT 2/R : 67cm

□Total : 785cm


電源周り、パワーサプライは FREE THE TONE / PT-1D です。

MAD PROFESSOR / Sweet Honey Overdrive HAND WIRED と Suhr / Riot RE LOADED は18V 供給するため One Control / RPA-1000 をそれぞれ使用、strymon / Ola は PT-1D での DC供給は静かなノイズがのるため、純正アダプターを使用、BOSS / ES-8 も消費電力が 400mA のため、純正アダプターを使用。


tc electronic / polytune、xotic / RC-Booster SH、tanabe.tv / ZENKUDO、BOSS / DD-500 はDC 供給、DC ケーブルは FREE THE TONE / CP-416DC を使用。15cm L/L が 1本、50cm L/L が 2本、20cm L/L を 1本使用。


この BOSS / ES-8 は通常のスイッチャーと異なり、エフェクターを接続した LOOP の接続順に固定されずに内部で接続順の変更が可能という仕様です。完成後のサウンドチェック時に感じたバイパス音の違和感のなさ、アナログ回路というだけあるな、と感じました。


ディレイをかけた音にコーラスをステレオで、というご要望のため、LOOP 8 に strymon / Ola を組み込んでいます。この最後に通るのが strymon というのがちょっとずるいくらい良い音に仕上げてくれるポイントだと思います。完成時、ノイズチェックで様々な組み合わせをチェックさせていただくのですが、Suhr / Riot RE LOADED & BOSS / DD-500 & strymon / Ola の組み合わせが絶品でした。


実際にお使いいただく状況を再現するため、お送りいただいた時の設定を初めに写メしておき、製作時につまみがずれてしまった場合、完成時にその写メを見て元の設定に戻すのですが、ジャズ/フュージョン系がお好きということもあり、意外だったセレクトの Riot の設定が絶妙でステレオ出力した時の空間系の気持ち良さの中のドライブ感、昔から何度も触れてきた Riot のイメージがものすごく変わるほどでした。


今回はとくに新たな発見がたくさんの製作となりました。

ご依頼いただき、本当にありがとうございました。


快く掲載許可をいただけました大塚様、本当にありがとうございました。

BOSS ES-8...

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