弦について
弦の交換時期についてお問い合わせを受けることがあります。
弾く頻度、保管環境、お手入れ状況でも大きく変わってきますが、弦を交換しないとどうなるか?という視点で極端に書いていきたいと思います。
上の図は弦が新品の状態です。ギターを弾く姿勢でネックを見ている感じです。
下の図は極端ですが、弦が古くサビが目に見えている状態です。フレットの違いに注目してください。
弦が死ぬと音が伸びない、ピッチが安定しない、手触りが不快など、
様々な問題が出てきますが、古い弦で弾き続けることは楽器そのものの寿命を短くしてしまいます。
サビついた弦で弾き続けると、サビは硬いものなのでそれよりも柔らかなフレットを削っていきます。図は極端ですが、弦にまとわりついた細かなサビが弦をおさえることでフレットに当たり、目に見えないキズを残し、この行為 (演奏) が繰り返されることでフレットがどんどん消耗しやすくなってしまいます。この状態で力の入ったチョーキング、熱烈なヴィブラート、危険です。
これから暑い季節になりますが、演奏後は弦を一本一本つまんで各弦ごとに拭いてあげることで寿命は変わります。弦の裏も重要です。指板と弦の隙間にクロスを入れて弦の裏もしっかり拭いてあげるとさらに長持ちします。それでも弦が古くなってきたら、サビが見える前に早めの交換をおすすめします。
車もバイクも古くなったエンジンオイルのままで走り続けると車両そのものの寿命や調子が変わってくるのと一緒です。こまめにオイル交換してきたものは年数を経ても調子よいものが多いと思います。
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