インピーダンス、バイパスについて

楽器の入出力をあらわす際にインピーダンスというものがあります。ここでは本当に簡単にご説明させていただきます。このインピーダンスの種類にはハイ インピーダンスとロー インピーダンスがあります。


ハイ インピーダンスは微弱でノイズなどの影響を受けやすいものです。

ロー インピーダンスは強い信号でノイズなどの影響を受けにくいものです。


同じ音量でシャウトするロボットがいるとします。このシャウトをノイズだとすると、ロボットの住むハイ インピーダンスな家でシャウトされるとうるさくて外までもれて近隣のロボットが何事かと気にしはじめます。


しかしロボットを生産する広いロー インピーダンス工場ではシャウトしても外にはもれず、周りのロボットもさほど気になりません。


時間が進むのはどちらも同じです(電気の流れ)。ノイズ (シャウト) 、インピーダンスのハイ (家) とロー (工場) の違いもこんな感じです。


エレキギター (またはエレキベース) のピックアップからの信号は基本的にハイ インピーダンスです。この種類を、パッシブといいます。

楽器本体にプリアンプを搭載したもので電池を使うものは基本的にロー インピーダンスです。この種類を、アクティブといいます。


ノイズが少ない方がいいに決まっている、となりそうですがワウやファズなど、ハイ インピーダンスで入力しなければ本領を発揮してくれないモノもあるので注意が必要です。


エフェクターのON / OFFの切り替え、使う時と使わない時もシールドによって接続されているので、 音の信号はペダルを通ってきていますが、その通り方には大きく分けてトゥルーバイパス、バッファードバイパスの2種類があります。


■トゥルーバイパス

OFF時はペダルの中の回路を通らず、そのまま出力されるような状態を作ります。原音に近い状態で音色の変化が少ないです。


■バッファードバイパス

OFF時も中の回路であるバッファーを通るため、バッファーによる影響で音色に変化があります。


他にもありますが、まずはこの2種類について。


バッファードバイパスのものがひとつでも入っているとペダルのON / OFFに関わらず、そこでロー インピーダンスに変換されるので、数個並んだエフェクター間でもノイズの影響は減ることになりますが、「バッファーの音」の影響も出てしまいます。「バッファーの音」はそのバッファーが良質なものでない場合、音痩せにつながるため、トゥルーバイパスを条件に選んでいる方も多いです。しかし複数個となるとどうでしょう、

すべてのエフェクターがトゥルーバイパスですべてOFFの場合、最初から最後までノイズの影響を受けやすいハイ インピーダンスの状態でアンプまで行きます。

すべてのエフェクターがトゥルーバイパスでもひとつでもONになればそこからはロー インピーダンスに変換されます。常時ONにしているペダルが楽器から近い位置にあるとノイズに強い取り回しになります。


1、2個ならトゥルーバイパスのものの方が原音に対する影響は少ないのは確かですが、5、6個と直列につないでいてすべてOFFでの使用時がある場合、トゥルーバイパスでも注意が必要です。


商品ホームページやカタログにバイパス方式の記載がない場合に見分ける方法として、電源供給のない状態のペダルを接続し数回スイッチを押します。OFF時に音が出ればトゥルーバイパスです。


万が一エフェクターボード内で電池切れ、サプライ故障などの電源トラブルがあった場合、すべてトゥルーバイパスならすべてOFFにするととりあえず音は出るので、トラブル対策としての選択、とされているプレイヤーもいらっしゃいました。なるほど、となりました。

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