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シェパスクルのギタリスト、シユンさんのボードです。


2015年 9月に受注し、打ち合わせ。ペダルの並び方、並び位置、配線取り回し、どこもぴったりとくるように配置の寸法を合わせ、マスキングテープでペダルの位置出しを行い設置。ARMORで製作する際は通常、設置の強度面、先々のペダルの入れ替え、場所の移動も可能なように全面にマジックテープ (メス) を張っておりますが、このボードに関しては入れ替えの可能性はない、とのことでしたのでイギリスのマジックテープ、Bonding SolutionsのPedal Board Tape を使用しております。打ち合わせの段階で固定に関して前々から使ってみたいのがある、とお話するとそれでいきましょう!とフレキシブルにご対応いただけました。


エフェクトボードは ARMOR の某楽器店オーダーモデル、サイズが 900 x 400 mm のものです。横幅はともかく、縦が PS-1C よりも約 3cm 長く、この 3cm は本当にありがたい絶妙な数値です。過去の PS-1C での製作時にあと数センチあったらな、と手描き段階のレイアウト中によく思っていました。


信号の流れはギターから FREE THE TONE JB-21 へ、INPUT、OUTPUT はそれぞれ FREE THE TONE ARC-3 へ接続。

ループは、#1 と #2 にそれぞれ Barbarossa GAEGOYLE、#3 に Barbarossa CRONUS、#4 と #5 にそれぞれ FREE THE TONE FLIGHT TIME FT-1Y、#6 は strymon TIME LINE です。ディストーションである GAEGOYLE が2つ、ディレイの FLIGHT TIME FT-1Y も2つ、この段階で他ボードと比べやや異色ですが、本当に気に入ったペダルがある場合、それを超えるものがない場合、設定を変えたものが足元で操作できるので充分アリだと思います。並びもディストーションの後にオーバードライブの CRONUS が来ていますが、ご使用上のこだわりからのご指定です。ディレイにディレイをかけてさらにディレイ、strymon TIME LINE が来ておりますが TIME LINE は主に LOOPER、または飛び道具としての使用となっております。ARC-3 の TUNER には KORG DT-10 BLK を接続。ARC-3 の MIDI OUT はJB-21 THRU へ、そこから KEMPER POWER RACK へ接続し使用されております。


電源周り、パワーサプライには FREE THE TONE PT-2 と Ex-Pro PS-1 をセレクト。PT-2 は FREE THE TONE ARC-3、FT-1Y x 2、strymon TIME LINE のデジタル系へ供給、PS-1 はその他のアナログ系エフェクトへ供給、大元はそれぞれ別のコンセントから電源を確保する方法が取られております。

配線周り、シールドは OYAIDE NEO QAC-222G、プラグはすべて switchcraft、ハンダは Kester #44 を使用。


このボードに関して、OYAIDE での製作はとにかく大変だった、と記憶しております。

ちょうどこの頃、海外のエフェクトボード製作会社を発見し、こんなのを製作したいと思い始めてからの第一段製作品です。掲載許可も快くいただけました。


また、こちらのエフェクトボードは全国配布のフリーマガジン DiGiRECO vol.178 / 2016年 3月号、EFFECT BOARD COMMUNITY / エフェクトボードコミュニティのコーナーに掲載されました。

デジレコ関係者の皆さま、本当にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。


シユンさん、本当にありがとうございます、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。




※ バンド情報は後日、追記します。

Hell Near Effect Board Design

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