チューニングについて
弦楽器の基礎、チューニングについてです。
昔からチューニングをサポートしてくれる音叉 ( A = 440Hz ) もありますが、
現在、とても普及しているチューナー ( チューニングメーター ) の違いをご説明させていただきます。
まず、音名とチューニングの仕方について。音の名前はアルファベットで表記されます。
C=ド、D=レ、E=ミ、F=ファ、G=ソ、A=ラ、B=シ です。
音の関係性です。音階についてはピアノの白鍵、黒鍵をイメージしてください。
○が白鍵、●が黒鍵です。 ※下にいくにつれて音は高くなっていきます。
○ C
● C# / D♭
○ D
● D# / E♭
○ E
○ F
● F# / G♭
○ G
● G# / A♭
○ A
● A# / B♭
○ B
○ C
弦楽器のチューニングは弦を押さえない状態、この状態を開放といい、開放弦の音で合わせていきます。TAB譜では 0 で表されます。
弦は細い方から数えます。ギターの場合、一番細い弦が1弦、一番太い弦が6弦です。
TAB譜では一番上が1弦、一番下が6弦です。
ギターのレギュラーチューニングは、6=E、5=A、4=D、3=G、2=B、1=E、です。
音名はE=ミ、A=ラ、D=レ、G=ソ、B=シ、E=ミになります。
ミラレソシミ...、見たいけど見せてもらえない、でも見る、見られ阻止見、で覚えられます。
ベースのレギュラーチューニングはギターの6弦から3弦までを置き換えます。
4=E、3=A、2=D、1=G、です。ミラレソ...、見られそ...、淡い期待が込められます。
5弦ベースの場合はLOW-Bを足す、5=Bが 一般的です。シー、見られそ...、期待大です。
ここでチューナーの種類について。
大きく分けて2種類、クロマチックチューナーとソロチューナーがあります。
ソロチューナーはギター&ベース用チューナーと書かれていることもあります。
クロマチックチューナーはその名の通り、半音階でチューニングできるものです。音名で表示されるため、開放弦の音名を暗記する必要がありますが、変則チューニングも半音下げも音の名前と関係性を覚えていると素早いチューニングが可能です。
ソロチューナーは商品名にギター&ベース用と書かれている通り、ギターモードの場合、6E、5A、4D、3G、2B、1E、ベースモードの場合、4E、3A、2D、1G、音名を覚えていなくても弦の数字と一緒に表示されるため、初心者の方でもわかりやすいようになっています。半音下げチューニングの場合は♭( フラット ) ボタンを押すと上記表示のまま♭の数にあわせたチューニングが可能です。( ♭♭表示では1音下げになります )
弦楽器の場合、弦を巻いていくと高い音になり、緩めると低い音になります。
現在市販のチューナーはほとんどがオートチューナーですので、弾いた音に自動で反応してくれます。
たとえばクロマチックチューナーでギターの6弦をチューニングしたい場合、
弾いて表示された音名がDだった場合、巻いていくと針が振り切り、D#、E♭と徐々に上がって表示され、Eが出てきます。Eの表示中、針を中央に合わせてチューニング完了となります。さらに巻いていくとF、G♭、G、A♭、A、と表示されていきますが、高くなり過ぎると弦は切れてしまいます。
ソロチューナーの場合は音の上がっていく中間表示がなく、同じくギターの6弦をチューニングする場合、Eの音に近くなってくると6Eと表示され、6E表示中に中央に合わせて完了です。E、A、D、G、B、E、しか表示されないため、最初は巻き過ぎに注意が必要です。
使い心地はお好みになりますが、クロマチックチューナーはウクレレやマンドリン、ヴァイオリンなど、あらゆる弦楽器のチューニングが可能です。
ペグを巻いていけば音階が徐々に半音ずつ上がって表示されていきますので、今現在どの位置かわかりやすいのがクロマチックチューナーです。巻き過ぎて音が高くなり過ぎると弦は切れてしまいます。ソフトクリームと同様に、巻き過ぎて高さが高くなり過ぎると倒れてしまうのと同じです。
チューニングは6弦から順番にしていき、各弦巻いていくとネックにかかるテンションが変わっていくため、1弦まで合わせてから再び6弦に戻ると下がっていたりします。1回ではピッタリ合わないことがほとんどなので2回、3回として合わせていきます。
Hz ( ヘルツ ) について。多くのチューニングメーターは初期値が 440Hz です。
生ピアノは 442Hz で調律されていることがありますので、生ピアノと共演する場合は Hz の調整ができるチューナーを選ぶ必要があります。クロマチックチューナーでもソロチューナーでも 440Hz 固定、Hz 調整可能なタイプがあります。
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