ピックについて

今日はピックについてです。まったくエフェクターはでてきません。

初めて楽器を始める時のピックの選び方について説明させていただきたいと思います。

今回はたとえが同時進行です。ピックにはいろいろな素材、カタチ、厚みがあります。


上の図はピックでもっともメジャーなダンロップ製品を例にしています。

下の図は見えるかどうかやや不安ですがコーヒー豆です。


ピックでもカタチや素材が違うと使い心地やグリップ感も違ってきます。

コーヒー豆でも産地や高度によって香りや味に違った特徴があります。


まずはピックの好みのカタチを知るために何種類かカタチの違うものを試してみるといいと思います。この際、厚さもバラバラで買ってみるのがおすすめです。数種類試していくと、このカタチがいいけど、こっちの厚みの方がいい、という発見があると思います。


コーヒー豆も同様、最初は好みを見つけるためには銘柄の違うものを何種類か試していくと思います。おとす方法もドリップであったり、プレスやネルと試していくと人それぞれお好みが分かれてくると思います。


自分の好みを知るには実際に試すしかありません。



続いて厚みの違いです。多くのピックは同じ素材、同じカタチでも厚さのバリエーションが存在します。色が違ってるものが多いので見た目にもわかりやすいです。この厚みの違いはコーヒー豆で言うところの焙煎、ローストレベルになります。浅煎りが好き、深煎りが好き、人それぞれだと思います。


カタチ、素材、厚み、の順番で探っていくとある程度早めに使いやすいと思えるピックに巡り会えるのではないか?と思っています。


一般的にエレキギターはティアドロップもしくは JAZZ III、アコースティックギターとベースはトライアングル (オニギリ型とも言います) をお使いの方が多いと思います。

が、ピックもコーヒーも完全にお好みですので人それぞれ違うものです。


ちなみに私はカタチは全部ティアドロップですが、エレキギターは Jim Dunlop 4100 (素材 : デルリン) の .71mm、アコースティックギターも同じく Jim Dunlop 4100 (素材 : デルリン) の .46mm、ベースは HERCO FLEX 50 (素材 : ナイロン) を使っています。

デルリン素材は使って減ってきても、セルロイド系のような弦に擦れる時のザリッという感じがなく、スムースな感じが好きで高校時代から愛用しています。高校生当時このデルリンピックは茶系のグラデーションで、使用したい .71mm の色味がなんか嫌で .96mm を使用していました。今ではポップなピンクからパープル系になっています。


アコースティックで使用している .46mm はあまりの薄さにピックが減って使えなくなる前に突然砕け散るというハプニングテイストが気に入っています。


最後に、Jim Dunlop 製品に FINS というカタチがあります。(詳細図 1 : 右上)

ピックの先端の角度が選べるような不思議なカタチで一部の先端が波打ってます。

その昔、少年ギターという GIGS の別冊の雑誌だったと思いますが、ピックをギザギザにすると 12 弦ギターの音になる、と書いてあったのを見て中学生の私はニッパーで整形したことがありました。その製品版、だと思います。この波打っている面でアコースティックギターを弾くと不思議なことに煌びやかで複雑な 12 弦ギターのような音色になります。見かけた時はぜひお試しください。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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